足元を見て走るということ
この時期、沖縄では道路にカタツムリが徘徊していることが多い。
それも、普通のカタツムリでなくって、
アフリカマイマイという恐ろしいやつ。
こいつは寄生虫・広東住血線虫がいて、
これが人間の体内に取り込まれると好酸球性髄膜脳炎を引き起こすきっかけになる。
死にも至る恐ろしい寄生虫だ。
なので、こいつだけは絶対に踏みたくない。
その一心で、足元をよく見て走っている今日この頃。
ただ、この足元を見て走るということが、
意外だけどランニングする上で重要なことになる。
一見すると遠くを見て、視野を広くして走ったほうがよさそうだけど、
実際は足元を見て淡々と走ったほうがペースが速い。
なぜか?
それは、足元を見ることでしっかり前傾姿勢がキープできること。
また足元を見ることで、次の一歩をより速く踏み出すことができる。
実は後者のことがとても大事。
遠くを見ると、どうしても次の一歩をより遠くに踏み出そうとする。
これでは歩幅は広げることにつながるが、
ピッチを上げることにはつながらない。
フォアフットで走る以上、基本的にストライドよりもピッチを重視、
いかにしてスムーズにより速く足を回転させられるかがカギとなる。
この意味で、「足元を見ること」が重要になる。
BornToRunの中でも、トレイルラン中は基本、足元に集中する。
危険を避けるという意味合いもあるけど、
実はピッチを速めることに一役買っているのである。
舗装された道路ではこんなことは必要ない。
でも、あえて足元を気にして走ることで、
ペースが10秒、20秒速くなるかもしれない。